アニメ「チ。~地球の運動について~」

はまコン(浜松国際ピアノコンクール)は土日に本選が行われ、優勝は鈴木愛美さんに決まった。12回目にして初めて日本人ピアニストが栄冠を手にした。三次予選が圧巻の演奏だったようだ。一次は私が唯一聴きに行った13日の午後の順だったが私は仕事で聴けず惜しかった。CDでぜひ聴きたい。
今シ―ズンのNHKの朝ドラ「おむすび」、一応見ている。阪神淡路大震災がらみのところは見入る部分があるが、ギャルがらみの部分はもう一つの感じが否めない。姉妹がギャルに憧れて云々のところ、いまいち説得力が無い。震災で亡くなった友人(まきちゃん)がなりたかったその代わりというのだが、ちょっと無理がある。まきちゃんの方も十分描けてない。で、中途半端に2年が過ぎ、栄養士への夢(彼氏を支える)をもつに至るが、ここも必然性が薄い。今後どうなるのだろうか。
同じ時期始まったアニメ「チ。~地球の運動について~」がとともよい。今日はこちらがメインである。魚豊(うおと)氏の漫画が原作。手塚治賞を受賞している。15世紀~地動説を唱えた人々(研究者)を中心に据えた作品。教会の教えに反しながらも真理を目指し、研究を進め、次世代にバトンを渡していく、そういう世界を描いている。一貫した主人公はいず、数回でメインの人物が入れ替わる。現代に生きているから地動説が当たり前になっているが、神=教会の中世から近代に至る過程においてどれほどの苦難があったか、この作品を見ると如実にわかる。自分の命や立場をかえりみず、知性を信じ、真理を探求し続けた先駆者の凄さを思う。火あぶりにされて
も異端の研究を守り続けたこと。また、肉眼による惑星観察。視力を持つ者の重要性は相当のものだろう。心打たれるエピソードが多い。話の中で、男女差別や文字に残す意義などもさりげなく挿入されている。これは作者の現代に対する問題意識の現れでもある。「チ」とは地球の「地」であり、また知性の「知」であることは言うまでもない。日々、正しさを見極めたい。


上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
アニメ「チ。~地球の運動について~」
    コメント(0)