火曜から気温がぐんと下がって12月みたいになった。また少しずつ上がるらしいので衣服に注意が必要。そして昨日、谷川俊太郎さんの訃報。ああ、ついにその時がきたかという思い。大岡信さんが去り、武満さんも、大江健三郎さんも鬼籍に入られ、谷川さんが最後まで詩を書かれていたが、ついに旅立たれた。谷川さんの詩や絵本にはずいぶんお世話になった。別にゆっくりと書きたいと思う。
浜松のピアコンは三次予選まで終わり、本選に進む6人が決まった。日本人の小林海都さんと鈴木愛美さんの2人が選出されていた。生が聴けず残念な限り。
(一次を聴いた谷くんは二次に進んだけど、三次には行けなかった。)
先日子どもの通う学校で出場者の一人が演奏する会があり、聴けるということで聴きに行った。名前がわからないのだがイタリア出身の方(調べてる余裕もなく)。30分程度だったが、素晴らしい演奏だった。バッハに始まり、リスト(シュ―ベルトの編曲)、ラフマニノフ、プロコフィエフと弾かれた。シゲルカワイのピアノで音も良かった(よく体育館に運んだ!)。リストのはシュ―ベルトの「水の上で歌う」をピアノ編曲したもの、馴染み易い曲調だがあまり聴いた記憶がなく新鮮だった。ラフマニノフは「音の絵」などを弾いたが、生徒が飽きないようにか、違うタイプのものを並べていた。このへんと最後のプロコフィエフが技巧も冴え渡り、見せ場になった。
プロコフィエフは7番のソナタの3楽章4楽章。割と皆が選ぶ曲だが、この演奏者も得意なように聞こえた。緩やかな酔い~爆発的疾走へ移り、これでもかこれでもか、みたいな感じで最後吹き飛んで終わる。初めて聴く子どもらはあっけに取られていたかもしれない。終演後、花束を渡した代表の生徒が英語で奏者とやりとりしていたが、訳されなかった。このあたり段取り不足は否めないが、致し方ないところ。いい機会にはなった。