リモート読み合わせ「12人の優しい日本人」

リモート読み合わせ「12人の優しい日本人」
 連休明けの7日は満月。フラワームーン。晴れた空にまるまるとよく見えた。西の空には宵の明星。こちらもきらきらと輝いていた。地上と天上は別世界なのである。
 その前日、YouTubeで三谷幸喜・作「12人の優しい日本人」のリーディングライブがあるという情報を得、見てみた。近藤芳正さんの企画らしい。このご時勢ということで、演者をZOOMでつなぎ、それをライブで流すというもの。1万人以上が視聴していた(チャットに同時にコメントが入る)。読み合わせだけとはいえ、自分としては久しぶりの演劇体験である。14時~と18時~前後半2回に分けてのライブ中継。西村、相島、梶原、近藤らに加え、吉田羊らの新顔も何人か。皆自宅?で画面に向かい、手元にあるらしい台本をチラ見しつつ演じていた。この作品、12人の陪審員が容疑者の有罪無罪を議論をするお芝居で、まさにリモート向け。実にナイスな選択だ。小道具は同じものがそれぞれのところで用意されていて、手渡されたふうに使われる。後半、音声と画面が多少ズレていてそこが残念ではあったが。
 もともと映画「12人の怒れる男たち」のパロディとして作られたもので、「~優しい日本人」も映画化されている。人間いろんなタイプ(性格)の人がいて言動にはそれぞれの背景があって、というのがよくわかる作。笑えるポイントはいつもどおり。メインキャラの8号を演じる相島一之さん、バッチリはまっていた。疎外されつつ熱弁する役どころは実にうまい(映画もこの役だったっけ?見たのに忘れている・・)。ともかく楽しい時間を過ごせてよかった。企画してくれた近藤さん、ありがとう。(画像はフラワームーンです)


この記事へのコメント
私も観ました!
読み合わせだから台本を読んでるんですけど、後半はもう芝居でしたよね。
相島さんは初演からずっと(映画も)2号役でしたよ。
映画も観なおしてみたんですが(若かった!梶原善さんも)、年齢を重ねてさらに魅力的になっていたなと思いました。
Posted by 片山るん at 2020年05月09日 18:56
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