大河ドラマ「光る君へ」終了!

先週「光る君へ」が最終回を迎えた。後半はゆっくりめの展開であったが、道長と紫式部の関係を軸に、摂関政治の極みに触れつつ、それぞれのキャラクターを過不足なく描いていたと思う。そして、式部の大宰府への旅と道長の出家、刀伊の入寇など、史実を絡めながら、物語をうまく紡いでいた。最終回は式部と道長の正妻倫子とのやりとりが胸を打った。倫子は黒木華が演じているが、かなりはまっていた。非常に苦しい立場でありながら、乱れることなく、式部に対していた。吉高由里子演じる式部もごまかすことなく、道長とのことを打ち明ける(が、娘のことは言ってなかった)。そして道長との最後の場面。源氏物語に光る君の最期が書かれない理由を
話し、毎晩三郎(道長)の物語を道長に少しずつ聞かせた。一年を締めくくるに、ふさわしいシ―ンとなった(吉高さんの泣きの演技や表情の微細さはさすがである)。最終回には、清少納言との和みのひととき、源氏物語の熱烈なファン孝標女(たかすえのむすめ)との交流、娘の賢子へ紫式部集を贈る場なども挿入される。ラストは次の時代(武士の時代)を予感させるもので、然るべしと思わせた。平安時代という合戦などの見せ場がない中で、政と愛情を軸にドラマを紡いだ脚本家、大石静さんに拍手。洋風の色をつけた冬野ユミさんの音楽も良かった。読み直そうと思った「源氏物語」、読む間なく過ぎてしまった。来年こそチャレンジしたい。


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