ベ―ト―ベンの第九初演200年

今年メモリアルイヤ―の作曲家にブルックナー(生誕200年)、フォーレ(没後100年)らがいたが、演奏のメモリアルもあり、ベ―ト―ベンの第九交響曲がウィ―ン初演200年(1824年5月)、日本人による全曲初演から100年を迎えた(1924年11月)。初演はブルックナーの生誕年と同じ年になる。それゆえか、ブルックナーの交響曲に第九の影響は大とも言われている。第九は1時間を超える大作で、第4楽章には合唱が入る。構成も破格で、1~3楽章のテ―マを出しながらそれを否定し、歓喜の歌に導いていく。歓喜の歌は詩人シラ―の詩。若い頃から親しんでいた詩人らしい。苦悩から喜びへ、というのはベ―ト―ベンの人生の歩みともシンクロしている。中期に書いた「合唱幻想曲
」で使われた詩も同趣向のようである。第九は年末に聴きたくなる曲、実際に拝聴するのも12月が多いわけだが、これは日本だけのこと。年末の第九が定着したのは二次大戦後のことらしい。100年前はそんな習慣はなかった。1940年(昭和15年)の大晦日に流れたのが一番最初だそうだ。これはドイツに留学したNHKの職員がドイツで大晦日に演奏されたのを聴いたため、そういう習慣があるとカン違いした由、そこに原因があるようだ。実際にドイツにそのような習慣はない。それでも第九は年末感があるなあと思われる。身に付いた文化習慣というのは消えないものである。
ベ―ト―ベンは数年前から時間がある時(ほぼないわけだが)、ピアノソナタをちょびちょび弾いたりしている。今年の年末、「月光」の3楽章の最後までたどり着いた。つなげては弾けないので(速さも)、数小節ごとだが。来年は次の曲にチャレンジしたい。
2024年後半期は写真画像を入れられなかったので、来年は出直して載せていきたい。今年もあと40分くらい。紅白を見ながらいろいろ思い出している。能登地震、戦争、「寅に翼」、オリンピック、大谷翔平、公演、選挙、授業、あまたの映画や美術、詩歌、浜コン、そして劇団のこと、ほんとにいろいろあったな。
皆様、よいお年をお迎え下さい。来年もどうぞよろしく。


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