この土日は運営スタッフだったこともあり、劇突のオムニバス公演に仕込みからずっとついていた。出演してたわけではないのにかなりのエネルギーを使った感じ。オムニバスは3年ぶりの実施。しかも初の鴨江アートセンター。運営の中心は連絡会の若手。ということで、実にチャレンジングであった。参加5団体、仕込みまで対面する機会がなく(対面してもマスク顔だが)その中でどれだけ協力し合えるか、そんな懸念もあったが、まったくの杞憂だった。コロナの関係もあり直前に検査もした。全員陰性。みんな舞台に立ててよかった。5団体のうち浜松キッド以外は中部~東部の団体、遠方からの参加となった。ありがたい限り。1団体30分以内、3本立てで1ブロックとし(ブロックごとの入場料、入れ替え制)、土日2ブロックずつ、計4ステージの構成となった。規模としても理想的だったと思う。演目もさまざま。短編オリジナルミュージカル(サンリミット)から詩情的な作品(三日月企画)まで幅広く、個性豊かな作品群をまとめて見られるのはオムニバスならではだろう。マケマケさんは初公演かつ初舞台の人もいる団体さん(静岡の声優スクールの方たちらしい)。六畳一間「写真を撮ろうよ」は、山で写真を撮る女性の話だが、サスペンス色のあるちょっと怖い話(脚本も演技もよかった)。キッド「オサムライダー」(うまい命名)は例によって殺陣を取り入れた楽しいお話。音響効果もよかった。会場をまきこんでの盛り上がりはならではのもの。男優陣、年が上がってきたがまだまだ活力がある。サンリミットさんの歌と踊り、三日月さんのアーティスティックな演出など全体的に見どころ満載だった。浜松のお客さんにもっと観てもらえたらよかったと思うが、会場の関係、感染対策の関係など、大勢に見てもらうまでには、まだかかりそうである。それでもオムニバスのよさが出たことには違いない。反省を生かして次の運営に臨みたい。(写真は浜松キッド「オサムライダー」~)