豊橋美術博物館へ

豊橋美術博物館へ
 近くなのだが今まで行ったことなかった豊橋の美術館。ちょうどリニューアルしたということなので先月末に出かけた。企画展は「ブルターニュの光と風」(仏カンペール美術館所蔵展)、昨秋に静岡市でも開催されていた。ブルターニュ地方(フランス北西部)を題材にした絵画を集めている。有名な画家がいるわけではないが海沿い(イギリスとの海峡近く)の景や民族衣装は印象的(テオドール・ギュダン、アルフレッド・ギュら)。印象派の流れを受けてゴーギャンも滞在した地域、弟子のポール・セリジェの「青い背景の林檎」などいい絵だった。ただゴーギャン風の色面分割のようなのは師を超えられない。ピュイゴドーという人の「藁ぶき屋根のある家の風景」なんかも色遣いが記憶に残る。クールベやボナール、ゴーギャンらの作品もあり、おのずと目が行くが、1点ずつある程度、PR用の感じがしなくもなかった。展示よりも美術館自体がなかなかよかった。博物館を兼ねていて広々としている。常は豊橋の歴史を紹介している。浜松とよく似ていて、公園内にあり、城跡まで残っている(吉田城、酒井忠次が任せられた)。浜松城公園よりはゆったり感があってそこはよかった。浜松市美術館もいつだったかリニューアルしたと思うが、浜松の方はやっぱりもうちょっとかな。豊橋では路面電車も走り、風情を醸し出していた。それから公会堂は鴨江の今の木下恵介記念館と同じ、中村氏によるもの。見れば同じ作者というのがよくわかる。またいつか来れる日があったらなら。
 「春の風路面電車と走る街」(拙句)
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