スタジオジブリレイアウト展とニッポンの立体展

スタジオジブリレイアウト展とニッポンの立体展
 日曜、雨の中、静岡で二つの展覧会に足を運んだ。まずはジブリのレイアウト展(市美術館)。アニメ製作における「レイアウト」の作業は宮崎・高畑両氏が最初に行ったらしい。TV用のハイジ、母をたずねて・・、からコナン、カリオストロを経て、ナウシカ以降の長編映画のレイアウトを網羅した展覧会1300点も展示されていた。通でないとレイアウトの重要性はわかりづらい。背景やら動きやら時間やら色やらが一度にわかるように描かれていて、絵コンテを一つ一つおこしたものらしいが、私もその程度しかわからない。これらを1000点も見ていくのはさすがに骨が折れるだろうと思い、珍しく音声ガイドを借りた。借りて正解、幹部スタッフの対談解説になっていて現場の様子を彷彿とさせた(人物エピソードが多い。作画監督の男鹿さんは木が大好きとか)。ともかく、皆絵が上手、走り書き程度なのに、表情や背景が生き生きとしている。さすがである。
 もう一つは県美の「ニッポンの立体展」、これは百選のチケットプレゼントであたったもの。どんなもんかな、というところだったが、案外面白かった。彫刻なのか工芸なのか線引きの難しい作品(品物?)がありとあらゆる分野から集められていた。不二家のペコちゃんから根付、レリーフ、円空仏、マネキン、フィギュアまで日本を総覧できる展示だった。飾り物~人間~自然といったテーマ別の展示もよかったと思う。「小さきものはいとうつくし」ではないが、やはり日本人は細かい手作業(+簡略化)が得意だったんだろうなと随所で思わせた。ロダン館でロダンの彫刻を見るとなおさらそんな感じがする。ジブリは混んでいたし、展覧会のハシゴはずいぶんエネルギーを使うものと痛感した次第。


この記事へのコメント
ちょうど僕も先週末、スタジオジブリレイアウト展に行きました!
おっしゃる通り、絵から感じ取れる人物の躍動感や繊細な背景に心奪われました・・・。

制作の現場を知ることで、おなじ作品でも見方が変わって面白いですね。
Posted by やまなかやまなか at 2017年01月12日 14:58
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