かっらかぜ春公演(短編2本立て)

かっらかぜ春公演(短編2本立て)
 いよいよGW。入口の土日はやくもいろいろなところに出かけた。日曜午前にからっかぜさんの春公演へ。30分ほどの作品の2本立て。1本目が小川未玲・作の「キニサクハナノナ」。死者と生者が会う、しっとりしたファンタジーだ。過去、結婚するはずだった男性とは結ばれず(戦死したらしい)、その男性と夢の中で再会する女性(実際は老女らしい)。その場には亡くなった人々の人生が書かれた本を手にする案内人もいる。生前話せなかったことを語り合うという趣向。背景の重さを漂わせつつ三人の役者はつつましく演じていた。もう一本が「絵画のように、うつくしく」(高橋佑治・作)。好きな印象派絵画を通じてネットで知り合った男女、二人とも年齢や身分を偽っていた、その二人が実際に出会う話。娘がいる中年女は若い友だちを代わりに立てる。が、相手は何と高校生であった・・。設定が面白くコミカルな展開が保証されている。身代わりを演じた役者の作りが楽しくたびたび笑いがこみあげた。テーマ性がもう少し深堀りされてもよかったか。でも短編として立派なエンターテイメントになっていた。最近のからっかぜはよく見知っている役者が出ているのでいろいろ楽しみがある。春はこういう劇団内ユニットによる作品作りがいいのではと思った。


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