たけぶん・アルスノヴァで注目の企画

 たけぶん・アルスノヴァで注目の企画一昨日、たけし文化センター・アルスノヴァ(入野)で、来浜された岸井さん(路上でWS実施)とお会いした。来年から再来年にかけて浜松でWSを重ねたいという。大阪でのお仕事の帰りらしく、大阪と浜松で交流が生まれると面白いのじゃないかとも言われていた。ぜひ実現させたいものである。さて、たけぶんでは現在、深沢孝史(たかふみ)さんの初の個展が開かれていて、これが実に楽しいものだった(9月11日まで)。深沢さんは以前たけぶんの職員さんでもあった(2月の朗読会の折、お世話になった)が、アートの切り口から、障害を持つ子どもたちと触れ合う活動も続けている。今回の企画も、知的障害を持つ子どもたちとの合作構成になっている。楽しいコーナーが目白押しで、例えば「さしえほん」、子供たちが遊んで描いた数枚の落書きからインスピレーションを得た深沢さんが別の絵を付け足して絵本にするというものだ。おのずとシュールなものになるが、落書きの中に潜在するエネルギーを見い出す発想がいい。「おべんとう画用紙」も面白かった(写真)。子供たちが自分の食べたいお弁当の絵を描き(色と線でしかない)、それを見て、お母さんが想像を働かせ、実際にお弁当を作るという企画。展示は、絵とお弁当の写真、お母さんの感想が並べられている。親子のコラボを深沢さんが「演出」するという形。お母さん方の想像力(=暮らし)がそのまま作品になる。なるほどと感心させられた。深沢さん自身の手による「ぞうさん」をネタにした手づくり絵本もあった。これも詳しく書きたいくらいの楽しさ。人との協同によるコミュニティーアートというコンセプトが一貫していて、深沢さんはいわば黒子(くろこ)の立場にいる。が、しかし、ある一つの世界を創り上げる構想力は並々ならぬものがあると感じた。深沢さんはまだ20代、彼自身がもっと前面に出てくる作品群を見てみたい。次の機会が楽しみである。


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